公園筋の北の入口で昭和40年から続く喫茶店。自家焙煎のコーヒーのほか、ジュースやソーダなどのドリンク、名物のホットケーキなど、昔懐かしい喫茶店のメニューが味わえる、古き良き憩いの空間です。

銅板でじっくり焼き上げる名物のホットケーキ

今や貴重になった、数々の喫茶店の定番メニューの中で、一番人気がホットケーキ450円(税込)。創業以来、半世紀にわたって愛されるロングセラーです。ムラ一つない褐色の生地は、銅板でじっくりと焼き上げるからこそ。「一度焼いてから、すぐ次を焼くと焦げてしまうので、少し冷ましてから始めるのがコツ」とマスターの水江さん。卵を多めに混ぜた優しい風味が長年支持を得る理由。ふっくらときめ細かやかな口当たりに、バターの塩気とシロップが染みこんで、素朴な甘みがじんわりと広がる。食べ飽きのこない味は、2枚重ねのボリューム感で、女性はもちろん男性のファンも多い逸品です。

元甲子園球児が始めた自家焙煎のコーヒー

水江さんは、高校時代に甲子園出場、社会人野球でも活躍した元球児。コーヒー好きでもあり、店に立つようになってからは、独学で自家焙煎をスタートしました。「常連さんがコーヒーを残していくと、味がイマイチの時。焙煎は奥が深い」と、他の店にも研究に出向くほどの熱心さで理想の味を追求。コーヒー300円(税込)の軽やかな酸味は、名物のホットケーキの素朴な甘みとも相性抜群です。

カラフルなクリームソーダは女性に人気

豊富なメニューには、他にもミックスジュース400円(税込)やレモンスカッシュ400円(税込)、といった喫茶店の定番がズラリ。中でも、色鮮やかなクリームソーダ500円(税込)は、カラフルな見た目も相まって女性に人気。白いテーブルにブルーのソーダがいっそう映えます。また、ミックスサンド400円(税込)など軽食もあり、11:00までは、コーヒーにトースト、ゆで卵が付いたモーニングセット400円(税込)も用意。

ガラス張りの広々とした店内も魅力

店内は通りに面して大きな窓がひらけた開放的な空間。座席はすべてテーブル席で、明るい店内でゆったりとくつろげます。かつては店内の大きな水槽が名物で、熱帯魚の数を当てるイベントをしていたこともあるとか。その頃はトレーを３段重ねするほどの忙しさで、劇場や商店に曲芸のような出前もひっきりなし。今でも、トレーにコーヒーを乗せて出前に出かける姿に、街に根づいた喫茶店の面影を見ることができます。

広い店内は換気も配慮

営業中のスタッフはマスク着用。おてふきは除菌シートを使用しています。天井が高く広いフロアは定期的に換気。テーブルの間隔もゆったりと取られていて、相席にならないよう配慮されているので、ソーシャルディスタンスの確保もばっちりです。

【DATA】
クレジットカード・電子マネー：不可
現金のみ
総席数：40席
喫煙可