湊川公園の下、ミナエンタウン内にある、隠れ家的な一軒。上質な素材を吟味した、上品な味わいのお好み焼き、鉄板焼き味わえます。目の前で焼き上げる、女将の美しいコテさばきも、楽しみの一つです。
献立は、それぞれ約10種の粉焼(お好み焼き)とそば焼がメイン。粉焼は豚やすじのほか、たこ、貝、かきなど海鮮を使ったメニューも豊富。厚めに切った豚肉や旨みの詰まった大貝など、存在感もたっぷりの具材も贅沢な味わいです。中でも、豚・いか・えびが入ったミックス粉焼1000円(税抜)は、この店の醍醐味が一度に楽しめる一品。ふっくらとした生地の風味とみずみずしいキャベツの甘みが、じんわりと染み入るよう。シンプルな生地の風味に、ゴロゴロと入った具材の旨味が相まって、ふわりと漂うまろやかな余韻が印象的です。粉焼はプラス50円で玉子を入れることも可能。 また豚野菜やたこ野菜各1400円(税抜)など、具材だけを焼いた鉄板焼きメニューもあり、お酒のお供にぴったりです。
カウンターの前には、毎日欠かさずピカピカに磨かれた鉄板と、白衣姿の女将さん。隠れ家的な立地にありながら、店内には凛とした空気が感じられます。ビル奥にあって、初めてだと少し入るのに勇気がいるかも知れませんが、清潔感あふれる空間は心地よく、お一人様や女性客も訪れやすい和やかな雰囲気も魅力です。
艶めく鉄板の上を、女将さんが握ったコテがしなやかに行き交う。日舞の型を思わせる美しい所作は、かつて芸妓や旦那衆が通った福原の名店、「美丁」譲り。白衣の女性がカウンターのお客の前で調理する、往時のスタイルを受け継いでいます。。「人に見られてるから失敗できないでしょ。先輩の技を毎日見て練習してましたよ」という女将さんは、震災であえなく店を閉めた花街の名店の情趣を伝えています。品書きも当時そのまま。焼き上がりまでの優雅なひとときが、ふっくらとした生地の味わいをより華やかに広げてくれます。
店の入口には手指の消毒液を設置し、スタッフはマスク着用し、会話をなるべく控えるように心がけています。また座席の数を減らしたり、間隔をあけて着席してもらうなど、ソーシャルディスタンスにも配慮。粉焼・そば焼はテイクアウトも可能です。
【DATA】
クレジットカード・電子マネー:不可
現金のみ
総席数:13席
禁煙