神戸アートビレッジセンターの北向かいにある、昔ながらの醤油風味の中華そばと、餃子や豚骨ラーメンが味わえるお店。木製テーブルが落ち着いた雰囲気を醸し出す店内には、名作映画や大衆演劇のポスターが貼られています。
メニューはシンプルで、基本の中華そば750円(税抜)と、その3倍ものチャーシューが入ったチャーシューめん1,250円(税抜)、特製タレに漬け込んだ味玉と海苔をトッピングした味玉らぁめん750円(税抜)、濃厚豚骨スープで味わう白らぁめん700円(税抜)がラインナップ。さらに、「呑みの〆にボリュームの少ないものを」という常連の声から、具を海苔、ナルト、チャーシュー1枚に限定し、スープと麺を主役に味わえるよう改良した元そば600円(税抜)もスタンバイ。サブメニューは、餃子330円(税抜)、ライス中150円・小100円(税抜)、キムチ150円(税抜)です。
ドリンクメニューは、瓶ビール350円(税抜)のみ。無料でトッピングできるネギキムチがビールとの相性抜群で、アテとして楽しまれる方もいるのだとか。
この店に最初に訪れるなら、まず味わっていただきたいのが看板である中華そば。器に花びらのように飾られたチャーシューは、特製たれに丸1日漬け込まれており、ほの辛くジューシーな味わい。豚骨と鶏がらを約12時間焚き上げ、背脂などを加えるというスープは、濃厚ながらサラリまろやかな口当たりに醤油の酸味が加わって、いつまでも食べ飽きないおいしさです。そこに、コシがありつつもやわらかなストレート麺が絶妙に絡み、青ネギともやしのシャキシャキとした食感が、心地いいアクセントを添えています。
中華そばの味は、ごはんとの相性をしっかり考えて作られているそうなので、オーダーの際は、ごはんもぜひご一緒に。20時までは、麺類にプラス100円(税抜)で餃子と小ライスが付けられる、お得なタイムサービスも実施されています。
もう一つの看板メニューである餃子は、キャベツとニラの香味、ニンニク、ショウガが豚の旨味を強く引き立てるひと品。隠し味の味噌もさりげなくおいしさをあと押しします。日々変わる野菜の水分を考えながら、表面がしっかり焼き上がるよう苦心されているそうで、そのパリッとした食感がたまりません。
餃子のたれは、味噌、醤油、酢を合わせる味噌だれが基本ですが、卓上にはそのほかに、ニンニク、コショウ、紅ショウガ、さらに麺類と一緒に運ばれて来るネギキムチ、たくあんと、バラエティ豊かに調味料が揃っています。「中華そばは、まずコショウ、そして辛いものがお好きな方はネギキムチを合わせるのがオススメですが、どうぞお好みで色々試してみてください。普通はごはんに合わせるたくあんも甘めなので、中華そばに入れて味変を楽しまれる方もいらっしゃいますよ」と店主の大沼雪弘さんは語ります。
木製のどっしりとした家具や土壁が落ち着いた雰囲気を醸し出す店内には、カウンター6席、5人がけのテーブル2卓がスタンバイ。壁に貼られた、往年の名作映画や大衆演劇のポスターが目を引きます。訪れる客は、平日は年配の方が多いそうですが、週末は若い方も多く、家族連れもよく訪れているそうです。
お店の創業は昭和63年。店主の大沼さんが脱サラした後、中華そばの老舗で3年間修業し、暖簾分けしてもらったのが始まりで、その後独立を果たされたそうです。開店から“神戸系ラーメン”と呼ばれる、鶏がら&豚骨ベース、醤油風味のシンプルな中華そばレシピを守り続けていますが、今では個人店でその味を提供する店は、かなり少なくなってしまったのだとか。
看板である中華そばは、生そば二人前とスープ、醤油、チャーシュー、もやし、ネギをセットにしたテイクアウトメニュー1,200円(税抜)も用意されており、自宅でも楽しめます。また感染症対策として、自動噴霧のアルコール消毒を入口に用意されており、毎日次亜塩素酸ナトリウムで床拭きも実施されています。
【DATA】
クレジットカード・電子マネー:不可
現金のみ
総席数:16席
禁煙