すました扉ににじむ温もり
外観はスナック風。
いい香りに誘われても、ドアを開けるにはなかなか勇気がいる。
しかし、ドアを開けるとカウンターにスーツ姿の男性がずらりと並ぶ、暖かみのある横丁な空気。
空いた椅子の上にはマスコット犬のシロくんもお出迎え。
「今は女性だけでやっているから、わざと入りにくい店構えにしたの」と女将さん。
もともとの店は春陽軒近くのマルイラーメンの裏(現在は駐車場)にあった人気店だが、
地震で移転。5年前、この地に戻ってきたのだそうだ。
昭和44年創業の焼鳥の味は健在で、
「立派なヒップやニンニクダレ、釜飯のとろける卵とおこげの味が忘れられへん」と
移転の度に追っかけてくる常連さんも少なくない。