
餃子ひと筋60年。
モチモチの分厚い皮に包まれた熱々餃子は言わずと知れた新開地名物。
特製の味噌ダレ+餃子ダレにつけると極上の味わいに。
餃子ひと筋60年。
戦時中、満州に渡っていた初代店主が当地の味を再現した餃子は、もちもちっとした皮の食感が命。
その生地を休むことなく伸ばし続けるのが、初代が特注した電動皮のばし機。
かれこれ60年選手になる機械のローラーに、寝かせた生地をすばやく通して伸ばすこと4回。
最初は6~7ミリほどの生地が1ミリ以下に。
機械といえどもいつも同じようにはできないそうで、
包むときの指先の感触で厚みを見極め、
ダイヤルを微妙に調節する職人技が光る。
丸い型で抜き、すぐタネを包み、焼き上げる。
ほとんど作り置きをしないので、焼く時にも皮はふっくら柔らかいまま。
カウンターの前にどっしりと構える機械とご主人の息のあった仕事ぶりは、
熱々の餃子を頬ばればじんわりと伝わってくるはず。