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神戸B面ニュース

2015/06/28

6/27読売新聞夕刊 1面に掲載されました!

メディア情報

こんにちは、藤坂です!

神戸新開地が夕刊に掲載されました!

記事は以下の通り。西井記者、ありがとうございました!

 

読売新聞 夕刊
平成27年6月27日(土)

~新開地 レトロの復権~
-「B面の神戸」前面 街おこし-
=人口 10年で3割増=

上:創業84年の高田屋京店で、おでんをほおばる「新開地ツアー」の参加者(神戸市兵庫区で)
左:アーケードも完成し、店が並ぶ今の新開地商店街(27日)
右:劇場や映画館が並ぶ1925年頃の新開地(新開地まちづくりNPO提供)
明治から昭和にかけて「東の浅草、西の新開地」と呼ばれた関西随一の歓楽街で、戦時の空襲や阪神大震災などでさびれていた神戸市兵庫区の「新開地」が活気を取り戻してきた。三宮や元町など洗練された「ミナト神戸」とは違う味わい深い雰囲気を売りに、地元NPOが本格的に取り組み始めて来月で10年。キャッチフレーズは「B面の神戸」-。(神戸総局 西井遼)

 

■老舗巡り
南北約1キロに約300店が並ぶ「新開地商店街」。その一角にある創業84年のおでん店「高田屋京店」で今月3日、女性11人が歓声を上げた。「ネタがでっかいわ~」。カウンター奥の鍋には、こぶし大の厚揚げや大根がぎっしり詰まる。
京都市の図書館司書・井田晶子さん(35)は「ごちゃごちゃした感じで、店員さんや他のお客さんと気軽に話せるのがいい」と、熱々の具をほおばった。
地元の街づくり団体「新開地まちづくりNPO」が2005年7月に始めた「新開地ツアー」。口コミ効果を狙い、女性限定で月1回、商店街の飲食店や劇場を巡る。参加者は当初、数人程度だったが、今では募集開始から10分以内に約10人の定員が埋まるという。

■新規開店
新開地は「新しく開けた土地」との意味で、1905年(明治38年)、旧湊川の埋め立てで開発された。約10年後には、年間400万人を動員する劇場・映画館や飲食店が立ち並び、東京・浅草と並び称されたが、45年の神戸大空襲で大半が焼失。治安も悪化して観光客や市民らから敬遠されるようになり、震災が、衰退に追い打ちをかけた。
同NPOは、さびれゆく街に危機感を抱いた住民らが設立し、05年、新開地ツアー開始とともに、「B面の神戸」としてレトロさを強調。常連客のお薦め店やイベント案内を掲載した情報誌を登録した会員向けに発行し、会員数は今春1万2000人を超えた。
商店街ではこの3年で約20店が新規開店。昨年、串カツ店「くりや」をオープンさせた岡松孝明さん(38)は「雑然とした中に活気がある。もっと若者が増えるよう新風を吹き込みたい」。

■犯罪半減
街のにぎわいが戻るとともに、人けのない暗い路地が消え、犯罪も減少。新開地が街の中心となっている兵庫区内の刑法犯認知件数は昨年、約2180件で、ピークの10年前より半減した。
治安の改善は人口増にもつながっているとみられ、新開地一帯の12町では2010に計7900人と10年前より3割増。世代別の増加率は30歳代が55%と、80歳代に次いで高かった。
NPOはマンション事業者などと協議し、玄関前に花壇を置くなど環境向上にも取り組む。理事長の高四代さん(67)は「人情味ある雰囲気が新鮮に感じられるようだ。家族連れも呼び込みたい」と話している。

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~「裏」逆手に活性化 -なんば・谷四も-~

「B面の神戸」のように、華やかさとは正反対のイメージを売りにして活性化につなげる地域が増えている。
あやしさを感じさせる「裏」を打ち出したのが、大阪・ミナミの南海難波駅北東側にある「ウラなんば」。倉庫街に進出した若い飲食店主らが数年前からこう呼び、狭い路地に100店以上がひしめくようになった。大阪市営地下鉄谷町四丁目駅の北西側一帯には、スパイスの調合に工夫を凝らすカレー専門店が集中し、「裏谷四」といわれる。
東京都青梅市のJR青梅駅周辺にある商店街は昭和の雰囲気をPRした走りだ。約15年前から「昭和レトロ」をテーマにした下町っぽさで街おこしに取り組み、年間10万人が訪れる「観光商店街」へと変貌した。
和歌山大の足立基浩教授(まちづくり論)は「裏や下町という言葉は、何かが隠されているような奥深さがあり、インターネットでは見つからない『通っぽい店』を探す魅力がある。マイナスイメージを逆手に取った個性的な街づくりは今後も広がっていくだろう」と話している。

 

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