新開地のまちおこしをしているNPO法人「新開地まちづくりNPO」(高四代(たかよんだい)理事長)が
新開地商店街(神戸市兵庫区新開地)にあるビルの一角を改装し、路地をイメージした立地に
30〜40代向けのこだわりのあるミニ店舗を出店する「新開地ロオジ」プロジェクトを進めている。【栗田亨】
新開地は東京・浅草と並ぶ戦前からの繁華街で、約600メートルの商店街に、飲食店や遊技店、映画館や大衆劇場などが集まっている。
「男性向けの町」と一時は敬遠されていたが、整備が進み、イメージが向上したことで
近年、周辺に分譲マンションが相次いで建ち、子育て世代が急増。
しかし、一人客向けの店舗が多く、「行ける店がない」との声があったという。
同NPOは、「日々の暮らしにうれしい場所」をコンセプトに、ファミリー層が利用しやすく、
店主のこだわりを前面に出した店舗の出店を募集する「ロオジ」プロジェクトをビル所有者の協力を受けて開始。
1区画は14・5〜10平方メートルと小規模で、賃料は当初は月額2万5000円と初期投資を抑える一方で、店舗は同NPOが厳選している。
古レコード店やお総菜店、小物店などを想定。これまでに十数件の応募があり、うち3件が内定したという。
5月7、8日に開催される新開地音楽祭に合わせて開店準備中。
同NPOの藤坂昌弘事務局長は「新しい住民が地元をもっと知ってほしい。
成功すれば別の場所でも展開したい」と話していた。
問い合わせは同NPO(078・576・1218)