大正14年に“元祖和風中華料理”を掲げた創業者が考案した豚まんは、新開地グルメの代名詞的存在。自然発酵で熟成させるふっくら生地と味噌味の餡の取合せがユニークな豚まんは、お値段もサイズも手頃で、お土産にぴったりです。
春陽軒の始まりは、創業者・山本清市氏が大正14年(1925年)に開いた中華料理店。「味が濃厚な中華料理を、より日本人の味覚に合うように提供したい」との思いから、“元祖和風中華料理”の看板を掲げ、界隈随一の中華料理店に。一時は2階建ての店舗に別館まであったそう。その人気は、かつて一大歓楽街だった新開地を訪れた人々の口から必ず名前が上がるほど、街を代表する存在でした。味噌ダレをかけた和風の冷麺や火鍋など、数々のメニューの中でも、不動の人気を誇ったのが、この豚まん120円(税込)。およそ30年前に、一度は店を閉じたものの、「豚まんだけでも残してほしい」という声に応えて、専門店として再開。往年の名物を今に受け継いでいます。


自然発酵でじっくり熟成した生地に、日本人に馴染みのある味噌味の餡を包んだ豚まんは、唯一無二のオリジナル。醤油と特製味噌を合わせたタレとの、ハイカラな取り合わせの妙が神戸らしい一品です。コクのあるまろやかな餡は、つなぎを使わず鹿児島の黒豚と淡路島の玉ねぎだけで練り込んで、素材の旨味を凝縮。ウスターソースと味噌で味付けしたジューシーな餡に、ふんわり、もっちりした生地の優しい甘み、ピリ辛のみそダレと、三位一体の絶妙な味わいに、思わず「もう一個」と手が伸びます。

一日に約2000個、多い時は3600個を毎日手作り。生地は3日前、2日前、前日に仕込んだ3種を練り合わせる独自の製法で自然発酵。熟成後はスタッフ総出でテンポよく包み、特注の巨大蒸し器で一気に蒸し上げます。餡を包む間も発酵が進むため、仕上がりを一定させるためにも、この早さが重要。気温や湿度によっても微妙に配合と発酵具合が変化する、“生きている生地”の味わいは、長年培った職人の経験があってこそです。


感染防止対策として、イートインスペースでの飲食を休止。スタッフはマスク着用し、レジ前に消毒スプレーとビニールシートを設置。入口を開放し、換気も定期的に行っています。
【DATA】
クレジットカード・電子マネー:不可
現金のみ
禁煙
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