10年前の創業以来、洋食激戦区の界隈にあって、連日行列が絶えない人気の一軒。規格外のボリュームながらすいすい収まる味の工夫と、採算度外視の上質素材を使ったお値打ち感で、多くのファンを魅了しています。
数あるメニューの中でも、圧倒的なお値打ち感を誇るのが、日替りのサービスランチa800円(税込)。ミニハンバーグにグリルチキン、尻尾をぴんと立てたエビフライを盛り込んだセットは、まさに皿からはみ出さんばかりのボリューム。アラカルト3種を欲張りに楽しめるのがうれしい。玉ネギの甘味が効いたふかふかのハンバーグは、ビフカツ用のサーロインの端肉をミンチに。づランド鶏を使った甘めのソースを塗って皮をパリッと焼き上げるなど、上質素材を細やかな技と味付けで仕上げ。手間ひまかけた破格のランチは、ライス・サラダ・スープ付きで満足感大です。
アラカルトはグリル系が7種、フライ系6種で、すべてサラダ・ライス・スープ付き。中でも、一番人気はランチでも提供しているビフカツレツ1300円(税込・写真はランチ)です。人気の理由は皿を見れば一目瞭然。190gという規格外のボリュームに、思わず目を見張ります。とはいえ、単なる大きさ自慢ではありません。牛肉は、何十種も食べ比べて選んだというサーロインを使用。揚げずにフライパンで表面を焼き、オーブンでミディアムレアに仕上げたカツは、1㎝近い厚みがありながら、ローストビーフ感覚のあっさりした味わい。ワインや果物、トマトピュレで酸味を効かせた自家製デミグラスソースが肉の旨味を引き立て、気づけば完食する軽やかさ。このボリュームでも、すいすいお腹に収まるのは、細やかな工夫を重ねた賜物です。ビフカツレツは、サービスランチb1000円(税込)では150gで提供。
「当初は“向こう見ずやな”とよく言われました」という店主の久米田勇一郎さんが、開店したのは10年前。老舗も健在の、洋食偏差値が高い新開地にあって、今や店先の列も珍しくない盛況ぶりで、すっかり界隈のお馴染みに。重量感たっぷりのメニューは、いかにも男性向きですが、実は女性ファンが多く、大盛りのお客も珍しくないとか。あふれるサービス精神を凝縮した洋食の数々は、界隈の新たな名物になりつつあります。
店は2015年に移転し、店内もリニューアル。赤いチェックのクロスが目を引くテーブル席のほか、カウンター席もあり、ファミリーからお一人様まで、幅広い客層に対応しています。
感染防止対策のため、スタッフはマスク着用し、手指の消毒液を設置。席の間隔を空け、お客の退店後はテーブルをアルコールスプレーで消毒し、換気も定期的に行っています。メニューは、サービスランチを除いてテイクアウト可能でです。
【DATA】
クレジットカード・電子マネー:不可
現金のみ
総席数:17席
禁煙