大衆演劇ファンも訪れる 落ち着いた珈琲専門店
「珈琲道場」という看板をみて、ウンチクたらたら?なんて、とんでもない。優しいマスターと美人のママさんが笑顔で迎えてくれる珈琲専門店だ。
昭和28年創業。カウンターのみの落ち着いた店内は、畳に百人一首が散らばる不思議な天井や、お城に見立てた黒い鋲を打った壁など、遊び心があちらこちらに。
実はこの「珈琲道場」、当時この店の常連だったマスターが、珈琲にうるさかった先代から、屋号も内装も珈琲の味もそのままに引き継いだ。現在はママさんが女手一つで切り盛りする。注文を聞いてから豆を挽き、サイフォンで淹れてくれる珈琲は深みのある味わいだ。
新開地劇場の裏手にあるというだけあって、店内には大衆演劇専門誌が並ぶ。劇場の常連はもちろん、劇団座長が素顔で訪れることもあるという。美味しい珈琲を飲みながら、大衆演劇談義に花を咲かせるのも楽しい。アロマな香りで、心身ともにリフレッシュしたいときには、ぜひどうぞ。