庶民的で気軽、誰もがホッとできるまちの靴屋さん
昭和23年創業。カジュアルな革靴を得意とする靴店を営んでいたが、震災後は実用的な運動靴も多く取り扱うようになった。
「昔馴染みの、目の肥えた新開地のお客を納得させるには、独自の仕入れが重要。工場から直接仕入れているからこそ、納得の価格が実現できる」と話すのは3代目店主の福井さん。扱う商品は、低価格な運動靴からデザイン性豊かな革靴まで。シンプルな黒のビジネスシューズにしても、羊、カンガルー、子牛など素材やデザインが少しずつ違うものを並べている。
お客と会話をしながら、好みやニーズを聞いて商品を提案する丁寧な接客スタイルは創業当時から。「用がなくてもふらりと気軽に立ち話をしに来てくれるから、お客さんも普段から商品を見ていて、自分の好みのものがあるかないかを知っているんですね」と奥さま。客との交流を一番大切にしているというのが良く分かる。
「新開地は、昔のような華やかさはないけど、庶民的で気軽で誰もがほっと出来る場所。これからもそんな新開地に来てくれるお客に合う商品を揃えたい」と話してくれた。