多いときには1日3,000個。
新開地みやげの定番・豚まん専門店。
みそ味の餡と日々変わる生地の息づかいを感じて。
大正12年に“元祖和風中華料理”を掲げた初代の創案による豚まんは、今や新開地グルメの代名詞的存在。日本人の口に合わせたみそ味の餡とつけダレにウスターソースと、ハイカラな取り合わせの妙は、生地のふくよかな甘味に包まれてこそ真価を発揮する。
自然発酵でじっくり熟成させる生地は、3日前、2日前、前日に仕込んだ3種類を練り合わせる独自の製法。気温や湿度で微妙に変わる配合と発行具合に、「天気予報は常に気になりますよ」と3代目店主・山本豪さんは目が離せない。
餡を包む間も熟成が進むから、スタッフ総出でとにかく手早く、大きな蒸し器へ。一気に蒸しあげると、まさに生きている生地は、ふんわり、もっちり。心地よい弾力感に、つい“もう一つ”と手が伸びる。