12月17日の神戸新聞に神戸新開地・喜楽館に関する記事が掲載されましたので、ご紹介いたします。
記事の内容は以下の通りです。
笑って師走 神戸の喜楽館
7月に開館した上方落語の定席「神戸新開地・喜楽館」(神戸市兵庫区)。落語家による昼席だけでなく、一般の人が伝統芸能や音楽を披露する演芸場としても定着しつつある。16日にあったイベントでは、小学生から僧侶まで幅広い世代が高座へ。落語などで会場を沸かせた。(貝原加奈、石川翠)
落語・小噺を英語で
小学生から高校生の18人
コンテストで熱演
小学生-高校生が、英語で落語や小噺を披露する「英語落語・英語小噺コンテスト」。3回目となる今回は計18人が参加し、約130人の観客の前で堂々と演じた。
同コンテストは、伝統文化を大切にしながら英語力の向上を図ろうと、神戸山手女子中学・高校(同中央区)が開催。同館の協力を得て、初めて本格的な寄席で開いた。
司会は英語落語の第一人者で、同校で授業をする桂かい枝さんが務めた。英国出身の落語家ダイアン吉日さんらが、演目内容や英語力などを審査。子どもたちは緊張しつつも、役を使い分け、流ちょうな英語で観客を楽しませた。
「ダイエット」という小噺を披露した芦屋国際中等教育学校4年の山崎大楓さん(16)=芦屋市=が最優秀の神戸市長賞に。山崎さんは「みんなが笑ってくれるとうれしくなる」と笑顔だった。
その他の主な受賞者は次の通り。(敬称略)
【神戸市教育委員会賞】宝塚北高2年 長岡美地留
【兵庫県神戸県民センター長賞】神戸山手女子高2年 森本彩蘭
【審査員特別賞】同高留学生 ヴァレリア・アルテアガ ▽同ミミィ
大喜利 ピカリ光る機知
僧侶ずらり「オショーサンズ11」
「和尚さん」を有名なハリウッド映画のタイトルにかけたトークイベント「オショーサンズ11」では、お坊さんたちのおちゃめな顔から真面目な一面まで見てもらおうと、200人で満員になった客席を話術で楽しませた。
「檀家さんの前だけでなくアウェーで勝負したい」と日蓮法華寺(京都府亀岡市)住職、若杉恵亮さんが結成した「ボンズくらぶ」のメンバーが出演。11人の予定が、急きょ葬式が入り1人が来られず、10人で始まった。
尼崎市在住の天台宗僧侶で落語家の露の団姫さんが「落語家としてはプロですが、お坊さんとしては尼(アマ)です」と自己紹介をして落語で前座を務めた。大喜利では「新しい修行法は」とのお題に、一人が「話を短くする」との回答。「坊さんは話が長い。聞かされてる皆さんが修行です」などの突っ込みもあり、終始笑いが絶えなかった。
神戸市長田区から来た則政真帆さん(44)と土居原信子さん(44)は「それぞれキャラが違い、面白いだけでなく味がある」と話した。