八喜為（はきだめ）新開地本店は、新開地駅構内を出てすぐ目の前のアーケードの中にあるので、傘いらずでとても便利です。 長年通っている常連さんも多く、アットホームでどこか懐かしい雰囲気漂う居酒屋です。 こちらのお店でどのようなメニューを楽しむことができるのか、店主の中村さんにお話を伺いました。店内の様子も写真付きで詳しくご紹介します。 (2024年2月16日現在の内容や価格(税込み)です。)　

約80種類のフードメニュー

お造りはじめ魚介料理、一品料理、焼き鳥、丼など約80種類もあります。備え付けのメニュー表と「本日のおすすめ」、さらにカウンター上部の壁にずらっとメニュービラが貼られているのでじっくり品定めしてご注文ください。 どのメニューも人気に優劣つけ難いそうですが、中でも店内にあるいけすから水揚げして料理した新鮮なアジの刺身や、だし巻き、黒焼きそば、焼き鳥の盛り合わせ、唐揚げが一押しです。 では、ジャンルごとに詳しくご紹介していきますね。 なお、営業は3時からですので、ランチメニューをご希望の場合は南店をご利用頂くか、本店のお弁当をテイクアウトしてください。南店は本店から歩いて3分ほどのすぐ近くにあります。

炭火焼の焼とりのメニューは10種類

焼き鳥の人気の秘密はタレにあります。ウスターソースや醤油などをベースに、創業から55年継ぎ足しながら大事に使用してきた秘伝のタレ。阪神・淡路大震災の被災時も大切に守り抜いてきました。地元のお客さんに愛されるこのタレを、遠方から八喜為新開地本店を訪れ持ち帰り用に購入されるお客さんもおられるのだそう。 もちろん塩味も選べます。炭火の香ばしい風味、鮮度の高さを味わうことができます。塩とタレ、どちらもお試しください。 おまかせ盛り合わせ(5本600円、10本1200円)が人気です。

いけす料理や毎朝中央市場で仕入れた新鮮なお造り

海鮮料理に使う食材は中央市場に毎朝出向いて、旬の食材を選りすぐって仕入れています。中でもカンパチ(830円)やタチウオ(1200円)などのお造りが人気です。赤穂の酢ガキや坂越しのシェルなどご当地はじめ各地のブランドものがずらり、取材当日には「はげの姿造り」が人気急上昇の情報も。 いけす料理は日によって種類が異なりますので、壁に貼られたメニューを確かめて旬の味をお楽しみください。(時価)

多彩な一品料理や〆(しめ)のメニュ-

その他にも定番や個性的なメニューがあります。ふわふわに巻かれただし巻き(350円)や、日本そばを使用して焼き上げたボリューム満点の黒焼きそば(380円)はぜひご賞味いただきたい一品です。黒焼きそばは、惜しまれながら閉店した「トシヤ」の名物料理をもう一度食べたいというお客さんの声に答え、試行錯誤の上再現した一品。見た目とは違うソースの味わい、豚肉の食感をお楽しみください。 他にもくじら南蛮焼き(480円)といった珍しい一品やバイ貝煮付け(580円)など煮物も充実。

〆のご飯にはお茶漬け(380円～)やとり丼(580円)、海鮮丼(800円)、まぐろ丼(900円)などの丼ものが充実。 約300gのご飯を使ったこぶし大のジャンボおにぎり(380円)は、あまりのボリュームに一つをシェアして食べるお客さんも。

ドリンクメニュー

ビールはアサヒスーパードライ樽生中ジョッキ400円、大びん650円（アサヒスーパードライ、サッポロビール赤星、キリンラガー、一番搾り）、チューハイ類380円～、ハイボール380円～など。 日本酒では菊正宗の瀬戸内れもん冷酒(380円)があっさりした後味で飲みやすくて人気があります。ロックがオススメです。

テイクアウトは全メニューOK

全てのメニューをテイクアウトできるので、自宅でも気軽に八喜為新開地本店の味を楽しむことができます。 また、食べきれなかった場合も持ち帰りが可能です。お店の人に声をかけると持ち帰り用に包んでもらえます。

1日300～500食販売している企業や学校向けの宅配弁当

コロナ禍をきっかけに始めたお弁当の宅配は、企業向けに１個からでも配達をしてくれます（一般のご家庭の方はお店でテイクアウトできます）。 その名もジェントルマン弁当（はきだめ）。管理栄養士さんが監修、例えば日替わり弁当は一食当たり何と40品目もの食材を使用して、7種類のおかずが付いています。他にも多彩なお弁当があります。 インターネットから注文ができ、1人で残業中の方や少人数の職場でもオーダーしやすく、大量の個数が必要な会議やロケ弁当、学校の部活・合宿用のお弁当にも対応しています。 詳しくはこちらから：https://gluseller.com/lp/hakidame

店内の様子や座席

そろいの黄色いシャツを着た元気な店員さんがお出迎えしてくれます。 座席は、カウンター席が9席、そしてテーブル席が2つ（4名用と2名用）があり、1人や少人数のグループで利用しやすいお店です。（もう少し人数が多い場合は、ぜひハ喜為新開地南店をご利用ください。） お店の入り口は段差がなく、バリアフリーに対応しています。 トイレは店内の奥に1つ設置されています。

まとめと店主のこと

いかがでしたか？八喜為のお料理は種類が豊富なので、ここで紹介したメニューをお試しいただいて、その次はご自身のお気に入りの一品を見つけてください。　 創業から55年、震災やコロナ禍などの大変な時期を乗り越えた歴史あるお店ですが、時代に合わせてお店のスタイルも少しずつ変えてこられました。 同じ新開地にカジュアルな雰囲気の支店（南店）をオープンし幅広い年齢や女性、家族連れも利用しやすくする一方、本店はオーソドックスなスタイルを踏襲してお一人様や馴染みのお客さんの止まり木となっています。 店主の中村さんはとても人情が溢れる方で「お客さんが喜んでくれることが嬉しい、時代が変わって色んなことが変わっても人との繋がりや人情は変わらない」といった熱い想いも伺うことができました。 このお店で過ごしていると、お店とお客さんの人どうしの繋がりのよさを感じます。ぜひ、美味しい食べ物やお酒、中村さんのお話も楽しんでください。