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新開地まちづくりNPO
パルシネマしんこうえんは昭和46（1971）年に開館、湊川公園の1階にあります。
135席の座席と一つあるスクリーンに毎日二本立ての映画を上映するスタイル。
支配人の小山岳志さんが幅広いジャンルから選ぶ作品を楽しみにするファンが足しげく通います。
ここでどのような映画を楽しむことができるのか、快適に映画を鑑賞できるよう工夫されていることや、映写室見学や映画お茶会、ピアノ伴奏上映といった興味深いイベントなどについて小山さんにお話しを伺いました。
この記事を読んで、ぜひ一度パルシネマしんこうえんに足を運んでください。
パルシネマしんこうえんエントランスロビー
https://youtu.be/4nC3AJFESTY
パルシネマしんこうえんの楽しみ方は、二本立て上映を一回の入場料（一般は1,300円、各種割引や会員制度もあります）で観ることができる点です。一方の作品を目当てに来たけれど、もう一方の作品も観てみたら予想外に面白く、新しい映画の発見につながったというお客様がたくさんおられます。小山さんは二本の映画を、テーマ性をつないで選んでいます。
上映している作品のジャンルは、恋愛もの、サスペンス、歴史もの、コメディ、ミュージカルなど、邦画洋画問わずできるだけ幅広く選んでいます。ロードショーが終わった作品も割と早いタイミングで取り入れ、思わぬ作品を拾ったりして、二本を組み合わせます。
新しいタイプの映画に関しては小山さんが劇場で見て積極的に上映するようにしているとのこと。
たとえば、タイトルが「映画大好きポンポさん」という邦画のアニメーションは、架空のハリウッドの世界で新人監督の男の子が有能な先輩プロデューサーに励まされながら一本の映画を作る辛さとか大変さ、楽しさとかやりがいが詰まった見事に作られた映画です。
ところが、その良さが映画のチラシやポスターのビジュアルから伝わりにくく、小山さんも劇場公開の段階では気に留めませんでした。
それが、お客さんから「すごくよかった」と聞かされ、さっそくサンプルを観るとストーリーがすごい、脚本が見事な作品とわかりパルシネマでも上映することに。
「ちょっとでも興味があれば騙されたと思って観てください」とオススメをされています。
★「映画大好きポンポさん」は６/２～６/８まで朝パル、６/９～６/１２日まで夜パルにて上映。
最新の上映スケジュールはこちらから
http://www.palcinema.net/
過去の上映作品はこちらから
http://www.palcinema.net/profile/index.php
作品の内容をあまり調べなくても、割と当たりが多いと期待してほしいとのこと。
とはいえ、お客さんにとって当たり外れがあるのも映画ですから、それも含めて、久々に映画を観てみたいと思われたら、パルシネマで上映される作品をおまかせで観に行ってみるのも面白いかもしれないです。
映画をパソコンで見たり、レンタルやネット配信を利用されたりしている方も映画館に足を運ぶのは、劇場スクリーンで観ることにより作品の世界に入り込む度合いが違うということだと、小山さんはおっしゃいます。
自宅で観ていると、携帯が鳴る、インターホンが鳴る、テレビの背後はスクリーンと異なり雑然としていて映画館と全く違うので、同じ作品を見ても映画の理解度が全く変わってくるというのが小山さんの実体験とのこと。
続いて、パルシネマしんこうえんでは、映画鑑賞のための様々な心配りがされています。
自由席ですが女性優先の座席エリアを設けています。
ただしコロナになってから隣どうしの間隔を開けるようになったため、エリア分けは一旦なくしています。
今後稼働率が100%に回復した時に座席の設定は新しい形を考えるとのこと。
小山さんが支配人になってから用意したのは腰当てクッションです。
背もたれと腰の間があいたまま長時間座ると腰が痛くなるので、クッションを買ってきて試しに腰にあてるとすごく楽になり、二本立てでも快適に観ることができることから男性女性問わず好評です。無償で貸しだし出しています。
お客様は女性の方が多く、夫妻などお二人で来られる方も増えてます。
年齢層も幅広く、ご高齢の方も足を運んでいただいてます。
映画館でご覧になりたいという方にこたえるためにイベントも積極的にやっていこうと考えています。
座席のことなど詳しくはこちらから
http://www.palcinema.net/playing/index.php
映写室は、希望すれば見せてもらえます。
デジタルでの上映が中心になりましたが、フィルムでしか上映できないリバイバル作品もあることから、小さな映画館には映写機が残っているところも多く、とても貴重な体験ができます。
フィルム上映がある日は、映写機が回っている様子を観ることができます。
パルシネマしんこうえんの周囲は新開地や湊川の商店街が隣接しています。
その中の一軒のカフェ、COZY COFFEEとタイアップして「映画お茶会」を開いています。
一回定員７名で応募した方と小山さんが美味しいコーヒーをいただきながら映画についてお話をするお茶会です。
もちろんマスクをつけての開催。
月に5回程度、午後6時頃から8時までで、土日祝を中心に一日だけ平日開催です。
とても人気で日によっては数時間で予約が埋まるとのこと。楽しいので何度も申し込む常連さんが多くなったことから、初参加枠を設けたほど。メール会員、劇場内の置きチラシ、ＳＮＳで告知しています。
パルシネマでは通常２作品合わせて１日５回上映していますが、それ以外にも様々な時間帯で鑑賞できるようなイベント上映もあります。
まずモーニングショー、パルシネマでは「朝パル」と呼んでいます。
これは二本立て上映とは別料金で、朝9時頃に上映します。上映作品のテーマは二本立てとは繋がりを持たず、クラシック、昔の名作、新しい作品、洋画のアニメーションなど様々なジャンルから選びます。開始から好評で定着しています。
そして、夜のレイトショー「夜パル」は二本立て上映の後の夜９時頃に上映されます。
仕事終わりなど夜がよいという方もおられるので、こちらも好評です。
たとえば、一つの作品を期間の前半は朝パル、後半は夜パルで上映したりしています。
さらに、オールナイト上映も年に5回ぐらい行っています。
二本立てでは上映しない作品もとり入れています。例えば、アクション映画特集、アニメーション特集、潜水艦オールナイトの時は現役のスペシャリストに制服姿でゲスト出演してもらってトークショーも行われました。
おそらく日本の映画館でどこもやっていない企画ですね。サプライズにお客様は大喜びだったとのこと。
オールナイトはお昼の上映にお越しの方、若い方、女性の方も普通に観に来られるとのこと。
半分ぐらいがお一人で、あとはお友達どうしなど。
さらに、ピアノ伴奏上映も行われています。
チャップリンとかキートンなどのサイレント映画を上映し、ピアニストの天宮遥さんがシーンに合わせたピアノ演奏をしてくださる
『ようこそ、ピアノ劇場へinSweetPink〜ピアノ伴奏で描く100年前の喜劇映画〜』です。
即興のライブなので、3回上映したら3回とも演奏が違います。演奏の仕方によって映画の見え方も変わることがすごくよくわかるのだそう。
新しい映画体験になりますので、リピーターも多く、遠くから来られる方もいらっしゃるとのこと。
以前は朝の9時ぐらいから、開場時間を少し遅らせて、小山さんがスクリーンの前でトークするという企画も行っていたこともあり、これも機会があれば復活させたいとのことです。
「パルシネマしんこうえんは個性的な映画館で、外観からのイメージと実際に入った時のイメージが全然違うので、とりあえず一度遊びに来てもらえたら。映画を観なくても見学もしていただけます。」
映画を暮らしの一部に感じる身近な映画館として気軽に来てほしいと小山さんはおっしゃいます。
とても便利な場所にあります。
湊川公園の公共駐車場や民間のコインパークも近くにあります。
アクセスはこちらから
http://www.palcinema.net/access/index.php
料金は一般 1,300円、シニア（60歳以上） 1,100円、大学・専門学生 900円、小中高校生 800円
パル会員 1,000円ほか各種会員価格や持参する証明などはこちらから
http://www.palcinema.net/playing/index.php#006
パルシネマしんこうえんは湊川公園、新開地商店街や湊川新鮮市場に隣接しています。
映画の行き交えりにゆっくり散策や、カフェ、お食事をお楽しみください。
★cozycoffee1010
@cozycoffee1010
★新開地で女性におすすめのランチスポット
https://shinkaichi.or.jp/gotoshinkaichi/special-1/
★新開地で家族におすすめのランチスポット
https://shinkaichi.or.jp/gotoshinkaichi/special-3/
★新開地のカフェ
https://shinkaichi.or.jp/gotocate/cafe/
