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喫茶エデン

[喫茶店]

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複雑なコクと香りが広がる老舗喫茶の贅沢な一杯

エデンの創業は、戦後間もない昭和23年。開店当時から高級店として知られ、
大衆喫茶の「ホワイト」が珈琲一杯50円の時にここでは100円。
今なら7~800円で供していた。

「珈琲を飲むというのがすでにレベル高い人や。みんな苦いからミルクを入れていた時、
ブラックで飲む人がおってやからね。それがステイタスやってん」 と2代目の名物マスター・堺井太郎さん。

珈琲は深煎りの豆を5種類ブレンド。
独特の香ばしさを持つロブスタの豆を1割入れるのがポイントだ。
「ロブを入れると味にボディが出る。アラビカは香りも酸味もちょっと強いから、 それを緩和するのにいい」。
創業時から変わらず粗挽きのネルドリップで、 珈琲のアクも抽出することで、複雑な旨味とコクを醸し出す。
実は以前、珈琲会社で焙煎から品質管理まで経験した堺井さん。
「やっぱり珈琲一本で僕ら育ったし、味落としてたら意味あらへん」と、
60年前ならなお贅沢だったこの味を、今も変わらず守り続ける。

街の今昔を見つめ続ける新開地のハイカラサロン


開店当初から店を訪れるお客もみなハイカラな人ばかり。
近辺の銀行マンをはじめ、新開地で一日遊んで、おいしいものを食べて、
最後にたまの贅沢で立寄るのがこの店だった。

船のキャビンを模した店内には、客船の内装を専門にした
神戸の「船舶装備」が手がけた家具が優雅な雰囲気を漂わせる。
創業時に常連だった専務さんが珈琲の出前を条件に作った家具は、 いまや現存するのも希少な調度品だ。
照明が暗くてムードがあったため、お見合いのお客もよく訪れたそう。
「最近、ここで見合いした夫婦がこられてね。 貴重やから、今度は名前聞いて記念に写真撮っとこうと思って」。

震災を乗り越え、創業当時の佇まいを今に残す店を訪れるお客には、
先代の戦友や堺井さんの同級生の姿も。
ここは、それぞれの思い出に触れるために帰る場所の一つだ。

「もうすぐ、店も還暦、ここは親父の執念が残したもんやね」
という堺井さんのいれる甘苦い珈琲には、 この店に降り積もった時間が溶け込んでいる。


(「アレッ!新開地vol.23」より)
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    エデンにおいてあった歴代のマッチ箱。コンテストで入賞したこともある斬新なデザインが額に並んでいる。

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    この温かみのある雰囲気は、今も昔も変わらずそこにある。

  • 喫茶エデン

    周囲の建物よりも一段奥まったところに入口があるエデン。扉までのわずかな空間から彷彿させるものは、まさに新開地の園。

【所在地】神戸市兵庫区湊町4-2-13
【電話番号】078-575-2951
【営業時間】 8:00〜18:00 日祝:8:00〜16:00
【定休日】 無休
喫茶エデン

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