新開地の“ザッツ・エンターテイメント”大衆演劇!
全国の大衆演劇場の中でも、日本一大きな舞台を誇る『新開地劇場』。昭和20年に芝居小屋として始まり、昭和55年に大衆演劇専門館になった歴史ある劇場だ。
顔見世ショーから始まり、芝居、歌謡舞踊ショーへと続くパワフルな舞台は合計3時間半。客席と舞台の一体感が魅力で、「座長!」などの掛け声があちらからもこちらかも飛ぶ。ファンからのお花(おひねり)も大衆演劇の醍醐味だ。
もともとのルーツは歌舞伎で、芝居では同じ演目を見受けることも多いが、台詞を現代風にアレンジされているため、分かりやすい。またアドリブが多いのも魅力の一つ。劇団が持つ芝居のレパートリーは200〜300という。まいにち違う芝居が演じられるので、連続で足を運ぶファンもいる。
劇団総出でお客を見送る恒例の「送りだし」で、ファンと役者が触れあう様子は、いまや新開地の風物詩だ。娯楽のまちの楽しみは、世代を超えて受け継がれている。